20歳独身男性バーテンダーのセフレ体験談

20歳独身男性バーテンダーのセフレ体験談
雪が綺麗だった。
二月なのに、季節はずれの雪が降って、電車は遅れるし道路はうもれているし。
でもそんな中でも店は休まず営業しているからシフトに入っている俺は
出勤するしかなかった。

傘をさしながら、新宿歌舞伎町を歩いていると、傘もささずに歩いている女の人の後ろ姿を見つける。
その女性は一人だった。
「大丈夫ですか?」
思わず声をかけた。
彼女は振り返った。
同時に俺は見つけることになった。好きな人を。一目ぼれしてしまったのだ。
長い黒髪に色白で、りんごのように赤い唇をしていて目がぱっちり二重で…すごく可愛くて好みのタイプだった。
俺は自分が茶髪でチャラチャラした外見だし仕事も水商売だけど、清楚な女が好きなんだ。人は自分にないものを求めるのだろうか。
セフレは何人かいるけれど本命の彼女はいない。セフレになるような女ばかりが俺に寄ってくる。
でも、そろそろそのセフレたちとも縁を切ろうと思っていた。二十歳になったし、十代のときに散々遊んだからそろそろ落ち着きたかった。
そのときに彼女を見つけるとは…運命だと思った。

彼女はにっこりと微笑み、俺を見つめた。
でも何も喋らない。
なんでこんな昼の時間帯に歌舞伎町に雪の中、傘もささずに一人で歩いていたのか疑問に思った。
こんな清楚な子にこの街はイメージに合わなかったし。

でもこんなチャンスを逃すわけにはいかなかった。

今思えば、このときに感じた違和感をもっと追求して考えればよかった。
そうすれば、彼女の持っている影を理解できたかもしれないのに。

セフレとかそういう付き合い方しかしてこなかった俺には、想像力が欠けていた。